「そろそろ子供が欲しいな~。今婦人科に通ってるって言ってたじゃない。卵巣にチョコレート嚢腫があって。左右どっちにもあって治療中。参るな~。」

 

仕事の昼休みに、同僚Hが漏らした一言。良く聞くと、卵巣嚢腫(チョコレート嚢腫)は取らずに治療をして、体外受精を進められたとのこと。ご主人の精子も少なめと。

 

「卵巣嚢腫」「チョコレート嚢腫」って、婦人科検診を受けていても、あまり耳馴染みがないですよね。自分が診断されて始めて聞いた方も少なくないかもしれません。

 

卵巣嚢腫とは、どういったものでしょう?

 

卵巣嚢腫とは?

 

卵巣嚢腫とは、卵巣内に液体や脂肪がたまってしまう、触るとやわらかい良性の腫瘍のことです。大きくなると、こぶし大やそれ以上になることも少なくないという。

 

卵巣腫瘍の約90%は良性で、約10%が悪性、いわゆる卵巣がんとされています。卵巣に出来る良性の腫瘍の約80%が卵巣嚢腫である。

 

どうして卵巣嚢腫が出来るのかは、はっきり分かっていません。

 

卵巣嚢腫は、中身に何が入っているかによって、漿液性嚢腫・粘液性能腫・皮様性嚢腫・チョコレート嚢腫と4つのタイプがある。

 

漿液性嚢腫(しょうえきせいのうしゅ)
思春期以降の女性であれば、年齢関係なく卵巣嚢腫で最も多いタイプ。漿液という、卵巣から分泌される透明の液体がたまったもの。

 

粘液性嚢腫(または偽ムチン嚢腫)

閉経後の女性に多くみられる嚢腫で、、ゼラチン状の粘液がたまったもの。肥大して、かなり大きくなるとのこと。

 

皮様性嚢腫
20~30代の女性に多く、体の元となる、胚細胞にできるもので、歯や毛髪などの組織が含まれたドロドロした物質がたまる。両方の卵巣に生じることもあるという。

 

チョコレート嚢腫
20~30代の女性に多い。卵巣内にできる子宮内膜症が発症したもの。生理の度に出血した血液がたまり、嚢腫が作られるよう。

卵巣嚢腫でも妊娠できる?

卵巣嚢腫は小さいうちは無症状のことが殆どで、日常生活に全く支障を来たすことはない。しかし、卵巣嚢腫の付け根部分がねじれる「茎捻転」になってしまうと、激しい痛みがあるという。

 

卵巣嚢腫は、20cm以上と巨大になることもあるという。大きくなると、膀胱や直腸の圧迫からくる頻尿や便秘、リンパ管の圧迫による下肢のむくみなどがおこる。

 

腹水がたまってしまうと、さらに腹囲が大きくなり、おなかが妊婦さんのように前に突き出してくることがあるという。

 

卵巣嚢腫があっても生理は順調なことが多く、妊娠にもあまり影響がない。内科などを受診した際に、偶然、卵巣嚢腫が発見されることも少なくないとのこと。

 

スカートやパンツのウエストがきつくなったことに気付いて受診し、卵巣嚢腫を発見できることもある。一方、太ったためだと思い込み、そのままにしてしまう人も多いという。

 

また、子宮がん検診の際に発見されることも。

気になる症状のチェックはお早めに!

 

初期に自覚症状がある人は殆どおらず、進行して嚢腫が大きくなって、外側から触れて気づいたり、腰痛や腹痛、頻尿や便秘などが生じる。

 

30歳になったら、年に一度の婦人科検診はできる限り受診した方が良い。子宮がんの検査の際などに、卵巣の超音波診断を受けることで、卵巣に腫れがあるかないかなど、病気の早期発見につながる。

 

卵巣嚢腫のサイン?しっかりチェック

  • 太ったわけではないのに、最近下腹部に膨らみがだつようになった
  • 下腹部痛や腰痛がある
  • 下腹部を触ると、しこりのようなものの膨らみがある
  • 生理時の出血量が急に増えたり、生理痛が酷くなった
  • 最近、便秘や頻尿になった

 

出来るだけ早期の受診を

もしかしたら、卵巣嚢腫かもしれないと思って受けた検診で、卵巣嚢腫ではない別の婦人科系の病気が見つかるかもしれない。もしくは、婦人科系以外の病気も潜んでいるかもしれません。

 

なぜ早期発見が良いのかは分かりますよね?年齢が若いほど、病気の進行はびっくりするほど早いのです。早期発見が今後の全てに影響してくると言っても過言ではないでしょう。

 

仕事にプライベートに予定がぎっしりで、日々忙しいかもしれませんが、何だかいつもと違うサインを感じたら、他の予定をキャンセルしてでも、婦人科検診は時間を作って受診すべきでしょう。

まとめ

 

結局、チョコレート嚢腫があり体外受精を勧められた同僚Hは、そのままだと卵巣の反応が悪いだろうからと、治療をして卵巣の血流をよくしてから体外受精することになったとのこと。

 

納得して治療で体を妊娠出産しやすい環境に整えることを優先した彼女。子供を授かる未来への現実的な光が見えてきたことで、キラキラ輝いているように見える。

 

彼女を見ていると、知らないことが一番危険だなと今回改めて感じたのは言うまでもない。知らないとどんどん不安になって、溢れる情報からうまく取捨選択出来ないかもしれない。

 

今、自分が出来ること、知っておいた方が良いこと、出来ることからやり始めるために、しっかりとした情報の知識を得て、前に進んでいきましょう。

 

 


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